本屋のひとりごと9
昨年お会いした宗教人の方から手紙をいただいた。その中に芥川賞受賞作家の村田喜代子さんの言葉があった。 「人は、自分の考えを人に広め、人の考えをわがものにしようとする、ほかの動物にない、優れた才能をもっています。 もし活字や本がなかったら、自分一人だけの体験と、一生のうちに...
本屋のひとりごと その4
「深夜の読書 その快楽を知ってしまった者は本を求めて書店をさまよう」 自分がどんな本を読んできたかを他人に話すことは、自分の精神生活をさらけ出すことになる。 それを平気でやってしまうのは、鈍感か、自信家か。 それでも私は人に云う「この本は是非読んでくれ」 ...
本屋のひとりごと その2
「読書を通じて、説得力のある他人の哲学に接する機会 は多い。ともすれば、自分の考えが読んだ本の影響に よって左右される主体性のない生き方をしてしまう危 険もある」 「本 それはいのちあるもの」「出版 それは志の業」 本に関わる者たちは先人達の言葉を忘れてはならない...
本屋のひとりごと その1
「出会ったときに手にしなければ、その本とは二度と出会わない」 「本からの利益は僅かである。企業本位のみに考えればこんなバカバカしい商品はないだろう。その事を十分承知で、なおかつそれから抜け出すことを拒むものは、いったい何であろう。」...