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本屋のひとりごと その18

  • kagayabooks
  • 2016年6月21日
  • 読了時間: 2分

 職業柄新聞、雑誌、ネット他、本について書いている(書評に限らず)活字は目に入れば、斜め読みする。真剣に読むのは、自分の範疇になかった本・自店にないであろう本だ。  新聞に下記の一文がありました。ご紹介します。

 感動は、キャベツや豚肉とは違います。お店に行ってお金を出せば手にはいる、というモノではないのです。書店で本を買うことは出来ますが、感動は、本の中にもれなく用意されているわけではありません。その本とあなたの関係によって生まれてくるものです。化学反応みたいなものなので、どんなにすばらしい本を読んでも、そのすばらしさに反応するだけの知識や教養や感性が、あなたの側になければ、感動は生まれません。  私がすばらしいと思う本を、あなたもすばらしいと思うとは限らない。もちろん、逆の場合もあるでしょう。感動とは、ごく個人的なものであるべきです。「必ず泣ける」「十万人が感動」などの惹句をつけた本がありますが、私にはそういうのは、どうも胡散臭く思えます(読んでみたら本当にすばらしかった、という本もあるが)。可愛がっていた動物が死ぬ話や恋人が不治の病に倒れる話を読めば、多くの人が泣くし私もたぶん泣くけれど、それは単なる条件反射みたいなもので、私は感動だとは思いません。  米原万里『打ちのめされるようなすごい本』には、著者の読書日記と、様々な媒体に発表した書評がまとめられています。私はあなたに、ここに紹介されている本を読みなさい、と勧めるのではありません。とにかくこの本を、米原さんの文章を読んで欲しい。そうして、彼女の、豊かな知識と教養、旺盛な好奇心、本に対する、エネルギッシュかつ誠実な態度に、文字通り「うちのめされて」ほしい。・・・  本書から私達が獲得するのは、「感動する」本のリストではなく、「感動とは何か」ということだと思います。                                              井上荒野

 
 
 

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